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屋久島二日目高塚小屋での起床は4時
寝る前にしたストレッチのお陰か筋肉痛や倦怠感はありません。
しかし、周りの方々が起きて来ないので下手にガサゴソと騒ぐのも迷惑ですし1時間遅らせます。
スゴーイ、アサモヤデマルデウミミタイ。 …( ゚д゚)、ペッ
朝焼けは見られませんでしたが、雑に撮ってもそれっぽく見えちゃう不思議
ゆっくりと支度をして7時半前に小屋を出ます。
小屋で一緒になったガイドさんは参加人数にもよりますが、90Lもの荷物を持って引率するそうです。
ガイドの大変さや、旅が終わってから是非取ろうと思っていた猟銃についての事
この小屋での不思議な体験等ガイドに関係無い僕らにも楽しいお話を聞かせて下さいました。
この高塚小屋は改築する前は”出る”みたいである場所で寝ると金縛りに遭うとか、
窓際に謎の人影が見えたとか…
しかし、平成25年の改築後はそのような話は無くなったらしいです。
僕自身は霊感が無く、生まれて此の方その様な類いは1度も見た事が無かったので
もし、旧高塚小屋で寝泊まりしても気づく事無く幽霊をガッカリさせていたかもしれませんww
当初の予定では宮之浦岳に進み、淀川(よどごう)登山口までという縦走の予定でしたが、
高塚小屋の時点で曇りだったのでこれでは進む意味があるのか?という事になりました。
って訳で昨日歩いた道をそのまま戻るルートに変更です。
昨日の縄文杉
昨日は雨の中だったので正面から望んで終わりでした。
でも、違うアングルから見る縄文杉も良かったです。
昨日は途中からカメラを出さずに歩いていたのでもう一度見たい木々が見れてピストンも楽しい。
※ピストンとは 登山用語で同じ登山道を往復する事
縦走とは 登山口Aから入山し、登山口Bで下山する事
夫婦杉
二つの杉が途中で一緒になって成長した杉の木です。
こちらは大王杉
ここらで再び雨が降り出して、カメラは鞄の奥にしまってしまいました。
みっつさんと「ペンタックスのKシリーズが羨ましい」と話してました。
この機種は防滴・防塵という旅人には嬉しすぎる機能付きで旅人の中にも愛用者が多い機種です。
メーカーに拘りが無いのならペンタックスでもいいんじゃ無いか?って思っちゃいますね。
そこからみっつさん親子二人と僕、ぽちさんとで別行動になります。
みっつさんチームはトロッコ道をそのままバス停まで下山するチーム。
僕、ぽちさんチームはもののけ姫で有名な太鼓岩までなんちゃってトレイルランです。
トロッコ道の途中には白谷雲水峡へ抜ける分かれ道があり、そこを進むと太鼓岩に辿り着けます。
岩の上に根を張った杉なんてここでしか見られないんじゃないでしょうか?
こういったのを見ると人の文明と自然の生命力って対極同士で
トロッコ道の途中にあった小杉谷小学校・中学校付近の廃屋跡を覆い尽くした苔達も
人の造り出した”文明”なんか自然の”生命力”で容易く上書きしてしまえるぞ!
という自然の意地とも解釈できます。
故に昔の人はこの生命力溢れる山に神聖さを見出し畏れ
森に必要以上に踏み入る事を避けようとしたのかも…と偲びながら…。
ちょっと!!ぽちさん!!僕が何とかついてこられるギリギリのペースで走んないでよ!!
肺が!!肺が痛いよ!!
ちょっと位回想シーンとか入れても良いじゃない!!
ぽちさんは何処かのなじられて悦ぶ変態とは違い、なじって楽しむ方です。
話が逸れましたが、太鼓岩までの道中でしたね。そこで何をしたかったかというと…
先ほど「もののけ姫」と出しましたが、この画像のモデルとなった場所がそこなのです。
モロ「黙れ小僧!お前にあの娘の不幸が癒せるのか?」
の場所です。
案内板を頼りにダッシュです!!
よっしゃー!!太鼓岩だ!!
………
……………
…………………
あれ?
うん、まぁ。その…さ。小屋を出た時から解っていたよ。
でもさぁ…。
夢見たって良いじゃんかよ!!
私のメリーちゃんも狼なのでここで再現をしてあげたかったんだ!
くっ、くそう!!悔しいのう、悔しいのう。
腹いせ(?)にナウシカのテトと初めて会ったシーンを再現してやりました。
ぽちさん撮影ありがとうございます。
またまた、来た道をぴょんぴょんと跳び跳ねながらトロッコ道へ戻ります。
そのまま早目ペースで登山口に着きみっつさんチームと合流です。
バスに乗る前に屋久島の自然保護の募金をしていました。
山小屋や、各休憩所に設けられている汲み取り式トイレの内容物の回収や
登山道に作られた足場など皆んなが気持ち良く森を楽しめるように苦労している方がいらっしゃいます。
僕も今回の登山で非常に楽しい思いをしましたし、
ザックを買ったのでぽちさんに初級者にも大丈夫な山を教えて頂きました。
登山という新しい世界へおっとっとしてくれた屋久島が大好きになりました。
そのお礼を込めて、金銭的に決して余裕がない現状ですが最低額の500円を寄付しました。
いつか快晴の宮之浦岳をこの目に焼き付けるまで再び挑戦するぞと決め、
その際には僕も誰かをおっとっとさせる側になりたいです。
その後はバスに揺られて宿に戻り、乗り継ぎのバスをモスバーガーで時間をつぶします。
宿に着いてからは簡単な夕食の後、4人で麻雀大会です。
でも、登山の疲れからか途中で終えて寝ちゃいました。
お わ り
小さい頃に見た「もののけ姫」
エボシ様は徒に森を拓き、神様の棲む所を奪う悪者に映っていましたが、
少し大人になって観直すと彼女は人間性に溢れた優しい方ですね。
虐げられていた娼館の娘、ハンセン病患者に仕事と居場所を与え
人間相手には防衛でしか石火矢を使用しない女傑でした。
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そういえば僕杉花粉がダメで、今回も登山中にクシャミばかりするんだろうなと身構えていましたが
そんな事は一切無く、快適に過ごす事ができました。
南の方で花粉が飛び終えた後だったのかどうかは解りませんが、
旅に出てから山奥の杉並木に居ても目や鼻がむず痒くなる事が無かったです。
もしかしたらPM2.5や、排気ガス等の人為的な物質が引き金となって
杉に過剰反応しているのかもしれないなと思った日でもありました。
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